Rubyのインストールとバージョン管理
Rubyの開発を始めるためには、まずRuby本体をインストールする必要があります。また、プロジェクトごとに異なるRubyのバージョンを管理するために、バージョン管理ツールを導入することが一般的です。
Rubyのインストール
Rubyのインストール方法はいくつかありますが、代表的なものを紹介します。
Homebrew (macOS)
macOSでは、パッケージマネージャーのHomebrewを使って簡単にRubyをインストールできます。
brew install ruby
apt (Ubuntu)
UbuntuなどのDebian系Linuxでは、aptを使ってインストールできます。
sudo apt-get update
sudo apt-get install ruby-full
Rubyのバージョン管理ツール
Rubyのエコシステムでは、プロジェクトごとにRubyのバージョンを切り替えることがよくあります。そのために、rbenvやRVMといったバージョン管理ツールが広く使われています。
rbenv
rbenvは、シンプルで軽量なRubyのバージョン管理ツールです。
インストール
Homebrew (macOS) の場合:
brew install rbenv ruby-build
インストール後、シェルの設定ファイル(.zshrc
や.bash_profile
など)に以下の行を追加します。
eval "$(rbenv init -)"
使い方
インストール可能なRubyのバージョン一覧を表示:
rbenv install -l
特定のバージョンをインストール:
rbenv install 3.2.2
グローバルで使用するバージョンを設定:
rbenv global 3.2.2
プロジェクトごとにバージョンを設定(プロジェクトのルートディレクトリに.ruby-version
ファイルが作成されます):
rbenv local 3.2.2
RVM (Ruby Version Manager)
RVMは、rbenvよりも多機能なバージョン管理ツールです。Gemsetという機能で、プロジェクトごとにGemのセットを管理することもできます。
インストール
公式サイトの案内に従ってインストールします。
gpg --recv-keys 409B6B1796C275462A1703113804BB82D39DC0E3 7D2BAF1CF37B13E2069D6956105BD0E739499BDB
\curl -sSL https://get.rvm.io | bash -s stable
使い方
特定のバージョンをインストールして使用:
rvm install 3.2.2
rvm use 3.2.2
デフォルトのバージョンとして設定:
rvm use 3.2.2 --default
まとめ
Rubyの開発環境を構築する際は、rbenvやRVMといったバージョン管理ツールを導入することを強くお勧めします。これにより、複数のプロジェクトで異なるRubyのバージョンをスムーズに切り替えることができ、開発効率が向上します。