Rubyの制御構文

プログラムの流れを制御するための構文は、プログラミングの基本です。Rubyは、直感的で読みやすい制御構文を提供しています。

条件分岐

if / else / elsif

ifは、条件が真の場合に処理を実行します。

score = 85

if score >= 80
  puts "Great!"
elsif score >= 60
  puts "Good."
else
  puts "Keep trying."
end

unless

unlessは、ifの逆で、条件が偽の場合に処理を実行します。

is_raining = false

unless is_raining
  puts "Let's go for a walk."
end

これは if !is_raining と同じ意味です。

case

複数の条件を比較する場合には、case文が便利です。

signal = "green"

case signal
when "red"
  puts "Stop"
when "yellow"
  puts "Caution"
when "green"
  puts "Go"
else
  puts "Unknown signal"
end

whenには、複数の値を指定したり、範囲を指定したりすることもできます。

score = 85

case score
when 90..100
  puts "A"
when 80..89
  puts "B"
when 60..79
  puts "C"
else
  puts "D"
end

繰り返し

while

条件が真である間、処理を繰り返します。

count = 0
while count < 5
  puts count
  count += 1
end

until

whileの逆で、条件が偽である間、処理を繰り返します。

count = 0
until count >= 5
  puts count
  count += 1
end

for

forループは、配列や範囲などの繰り返し可能なオブジェクトの各要素に対して処理を実行します。

fruits = ["apple", "banana", "cherry"]

for fruit in fruits
  puts fruit
end

for i in 1..5
  puts i
end

しかし、Rubyではforよりも、後述するeachメソッドを使う方が一般的です。

each メソッド

eachは、配列やハッシュなどのコレクションオブジェクトが持つメソッドで、各要素をブロックに渡して処理を繰り返します。

fruits = ["apple", "banana", "cherry"]

fruits.each do |fruit|
  puts fruit
end

# 1行で書く場合
fruits.each { |fruit| puts fruit }

times メソッド

指定した回数だけ処理を繰り返します。

5.times do |i|
  puts "Hello, world! #{i}"
end

ループの制御

break

ループを途中で中断します。

numbers = [1, 2, 3, 4, 5, -1, 6]
numbers.each do |n|
  break if n < 0
  puts n
end

next

現在のイテレーションをスキップし、次のイテレーションに進みます。

numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
numbers.each do |n|
  next if n.even? # 偶数ならスキップ
  puts n
end

まとめ

Rubyの制御構文は、コードの意図を明確に表現できるように設計されています。特に、unlessやeachメソッドなどは、Rubyらしいコードを書く上で重要な要素です。