Ruby on Railsの基礎
Ruby on Railsは、Rubyで書かれたオープンソースのWebアプリケーションフレームワークです。MVC(Model-View-Controller)アーキテクチャに基づいており、迅速な開発を促進するための規約を提供します。
Railsの哲学
Railsは「設定より規約(CoC)」と「Don't Repeat Yourself(DRY)」という2つの重要な哲学に基づいています。
- 設定より規約(Convention over Configuration): 開発者は、規約に従うことで、設定ファイルを書く手間を省くことができます。例えば、
posts
という名前のコントローラは、自動的にPost
という名前のモデルとposts
という名前のビューディレクトリにマッピングされます。 - Don't Repeat Yourself(DRY): 同じコードを繰り返し書くことを避け、コードの再利用性を高めることを目指します。
Railsの主要コンポーネント
Railsは、以下の主要なコンポーネントで構成されています。
- Action Pack: Action ControllerとAction Viewを含み、リクエストの処理とレスポンスの生成を担当します。
- Active Record: データベースとのやり取りを抽象化するORM(Object-Relational Mapping)ライブラリです。
- Action Mailer: メールの送信と受信を処理します。
- Active Job: バックグラウンドジョブの実行をサポートします。
- Action Cable: WebSocketを介したリアルタイム通信を可能にします。
- Active Storage: ファイルのアップロードと管理を容易にします。
Railsアプリケーションの作成
新しいRailsアプリケーションを作成するには、以下のコマンドを実行します。
bash
gem install rails
rails new myapp
cd myapp
サーバーの起動
Railsアプリケーションを起動するには、以下のコマンドを実行します。
bash
bin/rails server
これにより、デフォルトでhttp://localhost:3000
でアクセス可能なWebサーバーが起動します。
まとめ
Ruby on Railsは、強力な規約と豊富な機能セットにより、Webアプリケーション開発を効率化します。この基礎を理解することで、より複雑なアプリケーションの開発に進むことができます。